長野 松下時子と走る!信州林道ツーリング 2日間

夏と秋が入り混じる空の9/5(土)-6(日)、海外ツーリングの道祖神による国内バイクツアー第1弾を開催しました!

このツアーの一番の魅力は、「林道ツーリングガイドブック」を発行し、ダートスポーツ誌に「日本林道一筆書き」を連載する松下時子さんと一緒に走れること。林道を走ってみたいけど道がわからない、一人では不安、走り方がわからない。そんな方々を、バイク雑誌の林道記事でもおなじみの林道スペシャリストの時子さんが優しくナビゲート。

松下 時子(まつした ときこ)・・・林道ツーリングを通してバイクの楽しさをより多くの方に知っていただけるように日々活動。10代で日本の林道を探訪しながら日本一周走破。2006年に2度目の日本一周林道ツーリングを果たす。海外オフロードツーリングも楽しみ、只今「日本林道一筆書き」をチャレンジ中。著書に『林道ツーリングガイドブック』(実業之日本社)など。

爽快な信州の林道を駆け抜けた後は温泉で汗を流し、エンデューロライダーの女将が営む古民家ゲストハウス「角屋」にて、バイク談義に酔いしれるBBQ宴会。

林道を走るコツや注意点がしっかり学べる、初心者や女性からベテランまで幅広く楽しめる新ツアーとして企画したところ、本当にありがたいことに10名様にご参加いただき、満員御礼での開催となりました。

長野自動車道の岡谷ICそばのコンビニエンスストアに大集合!
いかにもオフ慣れしてそうなバイクが多く、こりゃ楽しいぞ!という予感
体温測定、健康チェックシートの回収、マスク着用と対策もしっかり
初日の昼食購入、自己紹介、簡単なブリーフィングを済ませて、いざ出発!
この日の天気は最高!一本目の林道は東山田線
ハンドルバーにつけていたスマホをどこかで落とした!というハプニングが発生するも、手分けをして探して無事発見!素晴らしいチームワークです
公園で青空ランチ後、2本目の林道へ午後も引き続き快晴に恵まれました
リエゾン走行中に見えた諏訪湖の美しい景色
一人で走るのはどことなく心配な林道でも、みんなで走れば安心で楽しい!
本州のほぼ真ん中を走り、日本中心の標(北緯36度00分00秒、東経138度00分00秒)がある場所へ
360度を一望できる展望台に上ると絶景が!日本アルプスや八ヶ岳連峰など日本の屋根を見渡すことができます
コンビニストップ後、高速道路を使って宿へと向かう途中に天気が崩れ、バックミラーに写るゲリラ豪雨に打たれますが短時間で済み、抜けた先には青空が広がりました

給油後、宿泊先の古民家ゲストハウス「角屋」へ到着!

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のどかで素晴らしい雰囲気です
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女将の櫻井惠子さんはスゴ腕のエンデューロライダー
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玄関はオフロードブーツでいっぱい
ひと休みした後、車で近くの温泉へ
その後隣接のスーパーで各自飲み物を買い出し、夕食は庭でBBQ!みなさんバイク談義が尽きない素晴らしい夜でした

二日目は若干雨に打たれましたが大したことなく、長野県のほぼ中央部に位置し360度山に囲まれた筑北村の豊かな自然の中を駆け抜けました。

楽しい一晩でたっぷり英気を養って、元気に出発!この日は女将の櫻井さんがリードライダーを担ってくれました
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終了後もともとは道の駅解散の予定でしたが、ライダーに大人気のカフェに予定を変更。15時頃無事解散となりました。(この時期はマスツーリングでの来店はお断りのところ、押しかけてすいません!)

 

一泊二日という短い時間ではありましたが、林道あり、温泉あり、古民宿泊あり、BBQあり、大宴会あり、楽しいカフェランチありと、とても二日間とは思えない濃密で充実した内容でした。

これまでは「海外ツーリングの道祖神」でしたが、今後は「海外&国内ツーリングの道祖神」へと進化すべく、「バイク+α → 遊び心をくすぐる魅力ある旅」 をたくさん作っていきますので、今後の道祖神国内バイクツアーを乞うご期待ください!

10月末には関西方面で、時子さんと走る林道ツーリング第二弾をただいま企画中です!

 

夏祭り12時間エンデューロに参戦してきました!

 8月1日(土)に埼玉県のオフロードヴィレッジで開催された「夏祭り12時間エンデューロ」に道祖神スタッフも参加してきました。
 前日夜からの雨により、レース当日はひどいマッドマディ状態でしたが、夏の楽しい一日を簡単にレポートです。

 このレースにでるようになったきっかけは、道祖神のメキシキ・バハ・カリフォルニアツアーのリードライダー、風魔プラス1世田谷店店長のバハナベさんに誘われた4年前のこと。風魔プラス1チームに混ぜていただき、6人で交代しながら12時間を走ったのですが、溶けてしまいそうな暑さの中、交代しながら走るとはいえ、かなり過酷。しかし、チーム一丸となり走り切った達成感は素晴らしく、それ依頼、道祖神バイクツアースタッフの金本と佐藤は毎年出ることに。
 2020年はコロナの影響が心配されましたが無事開催。今年は、KTMに乗る道祖神アフリカチームの菊地やその友人たち、そして、スペインやバハを走ったお客様も巻き添えに、準道祖神チームを結成。風魔プラス1チームとともに、前日は雨に打たれながらもキャンプ泊。テキーラで勢いをつけ、挑んだのでした。

いよいよスタートです
スタート前。この後に泥地獄が待っていることは誰も知らない…
ピットへ入れー!
一度走るとこのざまに。金本のシェルコはこれから汚れます。佐藤のXRは電装系トラブルで走れず金本のシェルコを拝借

 夜中の雨は思ったよりひどく、エンデューロコースは水と泥でできていました…午前中はまともにレースにならず、泥に埋まっている時間の方が長かった印象ですが、午後からは路面も次第に固まりだし、レースをエンジョイ。今年は例年ほどの暑さにはならなかったものの、予想外の泥にてこずりましたが、無事完走!ビリが予想されていましたが、19チーム中15位と健闘したのでした。

レースも後半。バイクの泥ぐあいもいいかんじに
いつの間に塗装した?

 レースというと少し壁を感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、このレースは和気あいあいと楽しめるのも魅力。レースのことや用意すべき道具など、興味のある方はぜひバハナベさんに相談して見てください。もちろん、バハ・カリフォルニアのことも!
 風魔プラス1では、この先キャンプツーリングなどイベント企画していますので、ホームページやフェイスブックをチェック。私たち道祖神スタッフも一緒になって楽しんじゃおうと思っています。

バハナベこと渡辺さんは経験豊富なベテランライダー

風魔プラス1 http://www.27bashi.com/fuma/index2.php

フェイスブック https://www.facebook.com/fumasetagaya/

いつかは走ってみたい『世界のあの道この道』第11回ユンガスの道(デスロード)

 南米ボリビアの『デスロード」は、一度は名前を聞いたことがあるかもしれません。ボリビアは、アンデス山脈に属する標高4,000mをも超える高地のエリアと、熱帯のアマゾンへと続く低地と、大きく2つのエリアに分けられますが、その2つを結ぶユンガスの道の一部、約40kmの区間がデスロードと呼ばれています。

 1930年代、ボリビアとパラグアイが石油を巡り始まったチャコ戦争。その時のパラグアイ人捕虜により道が切り開かれました。1990年代まで、首都ラパスとアマゾンを結ぶ数少ない道路であり、物資を運ぶトラックや人々を運ぶバスが行き交う重要な道でしたが、断崖絶壁に、道幅は車1台分しかなく、ガードレールもありませんでした。また、低地のアマゾンとアンデス山脈の境にあたるため、雨や霧が多く、見通しが悪くなることが多い場所でもあったため、転落事故などにより年200~300人の方が亡くなるという危険な道のひとつでした。あまりに事故が多く、劣悪な道だったため、20年の歳月をかけて2006年に快適な新道が開通。このデスロードと呼ばれる区間は、今では主にツーリスト向けに、マウンテンバイクで下るツアーが人気です。

人気のマウンテンバイクツアー

ボリビアは右側通行ですが、このデスロードなど、細く曲がりくねった道だけ左側通行になります。左ハンドルの車のドライバーが崖となる左側の路肩を視認できるようにこのシステムが採用されているようです。写真にはありませんが、左側通行となるところでは標識ありますので、注意が必要です。

この写真はデスロードではありませんが、左側通行にかわります。助手席はちょっと怖い…

標高3,600m、すり鉢状の地形が特徴のラパスをスタート
ラパスから3号線を進みます。クンブレ峠4,650mを越えて行きます
雪が残る絶景を楽しめますが、さすがに寒いです
たまに、店がつらなったドライブインもあります
ボリビアではトルーチャ(マス)料理がおすすめ
ここからデスロードが始まります
デスロード
断崖に続く道。崖の高さは600~800m。高所恐怖症の方には向いていません
サポートカーからの視点。車一台分。助手席でよかった…
距離は40km、概ねコンディションのよいダートが続きます
雨が多いエリア。標高が下がり、徐々にアマゾンの気配も
今日の宿、コロイコまであと少し
標高1500mのコロイコに到着。標高3600mのラパスから来ると、たっぷり空気があり快適に過ごせる桃源郷のような小さな町

 ラパスからはこのデスロードだけでなく、走り応えたっぷりの山岳ダートやアマゾンに続く熱帯ダートまで、多様な環境でツーリングを楽しめます。雄大な景色も素晴らしく、また、人々の文化や民俗も特色があり、ボリビアツーリング、おすすめですよ!

いつかは走ってみたい『世界のあの道この道』第10回チャップマンズ・ピーク・ドライブ

 南アフリカのケープタウン近く、ハウト・ベイからノルドフックまでの9キロをつなぐチャップマンズ・ピーク・ドライブは、ケープタウンやケープ半島の観光やツーリングでは欠かすことのできないシーニックルート。断崖に続く曲がりくねったルートは、世界でも有数のツーリング/ドライブコースとして知られています。

 チャップマンズ・ピーク・ドライブの建設は1915年に開始、数年に渡る工事の後に当時の南アフリカ連邦の総督アーサー・オブ・コノート・アンド・ストラサーンによって正式に開通されたと言われています。1990年代には、BMWのCMのロケにも使用され、一躍有名な道となりました。

断崖に続くチャップマンズ・ピーク・ドライブ
海沿いに続く気持ちのよいルート
展望ポイントにて

 ハウト湾沿いに続くチャップマンズ・ピーク・ドライブの魅力は、なんと言ってもそこから眺めることのできる風景。荒々しい岩山とその断崖に続くルートには114カ所のカーブが設けられ、右に左にとターンしながら、青い海と太陽に照らされ光る水面、そして、真っ白なロングビーチを見渡せます。途中、いくつか展望ポイントがありますので、気持ちのよい空気も楽しみながら、雄大な景色を楽しみましょう。

岩山と海が織りなす絶景が続きます
青く、碧く、美しいハウト湾
白砂のロングビーチ

 この風光明媚なルートは世界最大規模を誇る自転車レース、ケープアーガス・サイクルツアーやツーオーシャンズマラソンのコースの一部にもなります。

 チャップマンズ・ピーク・ドライブだけでなく、南アフリカには快適なルートが続き、周辺には観光ポイントも多数ありますので、ケープタウンを拠点にじっくりツーリングすることをおすすめします。

拠点となるケープタウン。ウォーターフロントは快適に過ごせます
巨大な岩山、テーブルマウンテン
ケーブルカーで登れば、ケープタウンの素晴らしい眺めが
ハウト湾からはオットセイが生息するドイカー島へ舟がでています
ケープポイントから喜望峰を臨む
喜望峰に立つ
サイモンズタウンではペンギンも観察できます

 道祖神では、チャップマンズ・ピーク・ドライブを走り、ここに挙げた観光ポイントを巡り、さらにアフリカ大陸最南端を目指すツアーを設定しています。

南アフリカ アグラス岬と喜望峰 アフリカ大陸最南端ツーリング 9日間

 南アフリカは左側通行、郊外に行けば車も少ないので、ニュージーランドと同様、初めて海外をバイクで走る方におすすめのコースです。ボリュームたっぷりの肉料理はもちろん、近郊の海で採れる新鮮なシーフードもおすすめ。ケープタウン近くにはワイナリーも点在しますので、快適なツーリングはもちろん、食とお酒も南アフリカツーリングの楽しみです。

いつかは走ってみたい『世界のあの道この道』第9回ステルヴィオ峠

 イタリア北部、ロンバルディア州と南チロルを結ぶステルヴィオ峠は、つづら折れの連続の果て、最高地点は2758mとヨーロッパ第2の標高を誇る名峠。バイクでヨーロッパを走るなら、絶体に外せないチャレンジングな峠のひとつです。

 フランスのイズラン峠(標高2,770m)に次いでヨーロッパ第2の標高を誇るステルヴィオ峠。中世の時代からこの峠は存在していましたが、危険が伴うルートでした。19世紀になり、このエリアを治めていたオーストリア帝国のフランツ・ヨーゼフ1世は、ウィーンとミラノを結ぶルートとして、1822年に着工。2500人ものエンジニアや労働者の手により、現在の形として1826年に開通しました。1915年までは冬でも雪をかき、年間を通じて通行可能だったそうですが、現在は5月~11月上旬まで開通、冬季は閉鎖となります。

雄大なアルプスを抜ける名ルート、ステルヴィオ峠

 全長47kmに及ぶステルヴィオ峠。北側のスポンディニャから頂上までは48、頂上から南側のボルミオまでは40のコーナーがあり、その一番の特徴は、連続するヘアピンコーナーです。そのほとんどが北側に集中しており、麓から走っていく際には、斜面が巨大な壁のように見えます。

北側の拠点スポンディニャ。イタリア語で峠はPassoです
はじめは杉などの林が続きますが、徐々に視界がひらけます
はじめは比較的緩やかなコーナーですが、徐々にタイトに。壁が見えだしました
ステルヴィオ峠の下段(?)の様子。本番はこれから
ヘアピンコーナーが立て続けに続きます。疲れてきますが、しっかり前方注意!
狭いルートですがバスやキャンピングカーも走っています。コーナーでは注意を!
右側通行です。コーナー手前で上から車がこないか様子をみながら大外周りで!
ルートを振り返ると、よく走ってきたものだ
ダイナミックなルート、ダイナミックな風景が続きます。最高です!
そして、峠の頂上に到着。標高は2758mです!
地元の方から我々ツーリストまで、バイク乗りもたくさん集まります
土産屋も並びます。Tシャツやステッカーがおすすめ
走って疲れたら峠名物?のホットドッグをたべましょう!
後半は少し緩やかになります。ライダーたちとの挨拶も忘れずに
雄大な景色はまだまだ続きます
後半下りは少しリラックスしてリズムよく走れるルート
到着したボルミオはスキーのメッカ。温泉もあります

 ステルヴィオ峠は、バイクだけでなく、サイクリストにとっても有名なルートでありイタリアの自転車レース、ジロ・デ・イタリアでもルートになっています。バイク乗り、自転車乗りの聖地であり、週末の峠の頂上は混みあいます。また、モトグッチやアルファロメオなど、イタリアンメーカーには、ステルヴィオの名を冠したモデルもありますね。

 ステルヴィオ峠一体はステルヴィオ国立公園にも指定されており、晴れれば雄大なパノラマが広がるのはもちろん、標高が高いため、夏スキーも楽しめます。しかし、2017年には熱波のため、初めて夏スキー場が閉鎖になったようです。

雄大なパノラマ。右上はカフェ・レストランのチベット。。

 道祖神のBMWヨーロッパ 5カ国周遊ワインディングは、毎年若干のルート変更はありますが、ステルヴィオ峠は必ず毎年ルートに加える定番ルートです。毎年人気のコースで早々に満席となりますので、お申し込みはお早目に。2021年ももちろん企画します!

BMWヨーロッパ 5カ国周遊ワインディング10日間

 日本では決して体験することのできないダイナミックなルートや景観は、生涯忘れられない道となるでしょう。