スペイン 美食とアートを求めて 北部バスク地方周遊10日間 添乗レポート

マドリードのターミナル4は近代的

数年ぶりに復活したスペイン北部のバスク地方を走るツーリングに同行してきました。

今回利用した航空会社はエミレーツ航空。ここ数年はロシア上空が飛べないので、日系や欧州系の航空会社もアラスカから北極上空を回るので、ほぼ同じような時間でスペインに行くことができます。
 
さて、無事にマドリードに到着したのですが、なぜか空港内がものすごい人…荷物が全く出てきません。というかターンテーブルが止まっている!

何とマドリード市内が大停電!もちろん地下鉄も止まり携帯電波もなかなか繋がりません。
日本でニュースを見た方もいるかも知れませんね。そして何とかホテルに辿り着くも、ホテルまで停電中でレストランも臨時休業。しかし、リピーター様が多い今回の参加者はめげません!
近くの小さなメルカードでワインやビール、つまみ系を参加者全員で買って(停電中なのでカードは不可。現金のみ)ホテルのテラスで宴会です。バルもみんな閉まっているので、食べ物が購入できただけ良しとしました。

実は他のテーブルも同じように停電宴会しています

翌日、いよいよスタート。マドリードから北上してエル・ブルゴ・オスマを目指します。
スペインの旧市街を歩くとほぼ間違いなく「マヨール広場」がありますが、ここエル・ブルゴ・オスマのマヨール広場はこじんまりとしていて、子供たちがサッカーをしていたりと何とものんびり。

エル・ブルゴ・オスマのマヨール広場
ラ・ガリアナ・ミラドールより

ログローニョに向かう途中の景色。いままでは乾燥した茶色がメインの風景でしたが、北部に向かうほど緑が増えてきます。また、見渡す限りの葡萄畑もあり、さすがワインの産地リオハ州ですね。

ログローニョ近郊の葡萄畑
見渡す限りの葡萄畑 

さて、たくさんのバルが密集するログローニョにやってきました。
殆んどのバルは17時~19時は休憩時間となるのですが、探してみるとポツポツと空いているバルがあり、早速入ってみました。
美しい色の生ハム
ハモンセラーノの色が美しい…
セルベッサが無限に飲めそうです。2軒目はガーリックオイルでローストしたマッシュルームが名物のバルANGELでこちらを。
バルANGELのマッシュルームピンチョス 
皿に盛った後に、更に追いガーリックオイルを掛けて食べます。 
非常に混んでいるバルですが、食べ物がコレだけなので外が並んでいても思いのほか早く店に入れました。
 
そして、翌日はいよいよ大西洋の港町、サンセバスティアンです。
思っていたより涼しいというか寒かったのですが、現地の方は泳いでいる人もいてちょっとびっくり。 
サンセバスティアンのビーチ 
 
スーパー内の魚屋さんを覗くと日本でも見慣れた魚や貝があって、和みますね。

市場の海鮮
マテ貝をバルで食べてみたかった

バルのはしごも慣れてきて港町ならこれでしょう!ということでタコのタパス。 
カイエンチリペッパーとオリーブオイルとタコがあれば自分で作れそう(というか作ってみた)ですが、味が全然違うのです。やっぱりオリーブオイルと塩がちがうのでしょうか。生ハムのクロケッタとスモークサーモンも凄く美味しい。
ガリシア風タコのタパス 
クロケッタも美味しい
 
翌日は、大西洋岸を西に向かってビルバオです。
ビルバオといえば昔は鉄鋼業で栄えた町ですが、現在はアートな町として有名です。現在の見どころはやはりグッゲンハイム美術館。
独創的なデザインが目を引きます。
グッゲンハイム美術館 
子犬のパピー 
名物の子犬(PUPPY)も元気そうです。

ここからは西方に向かいます。 
しばらく大西洋沿いの快適な道が続いて気持ち良さそうです。
Kartajena Begiratokia 
Faro de Santa Catalina, LEKEITIO  
 
天気も回復して展望ロードを快走中! 
そして今ツアーの絶景ポイントのプエルト・デ・オルドゥニャへ。
背景に雲の影も映って奥行きが出ました!
ミラドール プエルト・デ・オルドゥニャ
ブルゴスからビルバオを結んだ中世の馬車街道を鉄馬で走ります。 
 
今日のランチは村に一軒のタベルナで。
CASA DE COMIDAS LA TABERNA DE CATA
イベリコ豚の煮込み料理が名物とのことで、スネ肉のトマト煮(ラボ・デ・トロ)と肉団子(アルボンディガス)をいただきました。
これはビールが欲しくなります…泣
RADO DE TORO 
ラボ・デ・トロはホロホロと崩れて食べやすい。
ぐっと我慢してタベルナを出発するとき、テラスの方々が手を振ってくれています。スペインは陽気というかなんとも良いところです。
CASA DE COMIDAS LA TABERNA DE CATA 

ツーリングも終盤です。後半の見どころといえばブルゴスの大聖堂と、セゴビアのローマ橋でしょうか。

ブルゴス大聖堂
ブルゴス大聖堂
セゴビアのローマ橋
セゴビアのローマ橋

実はこのローマ橋に到着する前、とても気持ちの良い草原のルートを走ってきました。まるで昔のWindows XPのスクリーンショットのようです。
ここから見るセゴビアには、白雪姫のお城のモデルとなったアルカサルが良く見えます。手前は緑の絨毯のようで美しいですね。
ZAMARRAMALA ALCAZAR DE SEGOVIA 

ここからマドリードまでは約100km。1時間半ほどで無事に到着。
素晴らしい風景と道路。遺跡や古城、そして美味しい料理。バイクツーリングにとってスペインは本当におすすめです。

来年度はイベリア半島の南側、アンダルシア地方を走るツアーを予定しておりますので、ぜひスペインを走ってみませんか?
お待ちしております!
 
By  久世


ニュージーランド ミルフォードサウンドとマウントクック 南島周遊9日間 添乗レポート

2024年12月に催行しましたニュージーランドバイクツアーに同行してきました久世よりレポートいたします。

今回利用した航空会社は中国南方航空。広州白雲空港をベースにする航空会社です。

羽田-広州-クライストチャーチというルートになりますので、1回の乗り換えでクライストチャーチに到着となりました。

国際線に搭乗すると気になる機内食も割と美味しいと思います。

夕方、無事にクライストチャーチに到着してまずはホテルへ。チェックインが終わればホテル併設のエールハウスで早速夕食です。一品が大きいのでシェアが良いですね。

そしてゆっくり休んだ翌日の朝にバイクレンタル店へ。既にバイクを駐車場に並べて置いてくれていました。

さぁ、今日の宿泊地であるダニーデンに向けて出発です。

少し雨に降られてしまいましたが、午後は概ね日差しのある穏やかな天候でした。カティキを過ぎると左側には太平洋が広がります。

この海岸まで来るとダニーデンも近くです。無事に到着後はホテルのチェックインを済ませて、いざ街の中へ繰り出します。ダニーデンといえば、スコットランドからの移民が多い街で、どことなく雰囲気もスコットランドっぽいところが多く残っています。なかでもダニーデン駅はルネサンス様式の見事な造りで1906年に完成しました。ちなみに黒い石は玄武岩、白い石はオアマル産の石灰岩で造られています。

市内を色々と歩いたあとの夕食はエール醸造所隣のスパイツエールハウスです。

エール(ビール)はもちろんですが、料理も充実していますので夕食場所に迷った時など便利です。また、こちらのお店も一品が大きいので注文の際は気を付けましょう(笑)。

翌日はミルフォードサウンドの玄関口、テ・アナウに向かいます。天気も安定してきてツーリング日和となりました。テ・アナウの街は大変のどかです。ちょっと北海道っぽくもあります。

素晴らしい景色の中、気持ち良さそうですね。

そして、このツアーの名前になっているミルフォードサウンドに向かいます。テ・アナウからミルフォードサウンドの間はニュージーランドでも美しい道の一つと言われている通り、素晴らしい景観が続きます。

ミルフォードサウンドに到着すると浮かんでいた雲も減り、素晴らしい天気となりました。そしてクルーズ船に乗船。この青さ、いかがですか?

テ・アナウを後にして次はマウントクックを目指して西へ向かいます。途中の小さなカフェで休憩・お茶にしましたが、参加者の一人がスピード違反で切符を切られておりました。記念になったのか大変うれしそうです(笑)。ちなみに日本の免許証点数制度に影響はありません。罰金はクレジットカードでの支払いとなります。

その後はワカティプ湖畔のワインディング道を走り、

クイーンズタウンを抜けて草原のリンディス峠に到着。樹木が無い独特な風景の峠で、常に風の強いところです。道路脇の紫の花はニュージーランド名物のルピナスです。

宿泊地のトワイツェルの街を一旦通過して、マウントクック展望台のあるプカキ湖へ。雲も少なくなり、美しいマウントクックの雄姿を望むことができました!参加者の皆様にもモデルになっていただきました。6台並んで美しい。

ツーリング最終日は残念ながら雨となってしまいました。雨が降ると気温が一気に下がり、夏の季節ではありますが体感温度は冬のようになります。

テカポ湖岸にある「善き羊飼いの教会」で休憩。

フェアリーの展望台で雨具を着込みます。

展望の良いワインディング道なのですが、天候は時の運ですね。

慎重なライディングを心がけて、無事にレンタル店に到着です。お疲れさまでした。

そして、楽しいツーリングも終えて帰国日となりました。

今回はクライストチャーチ発が夜の便でしたので、クライストチャーチを全員で歩いて回りました。クライストチャーチ地震(2011年2月のカンタベリー地震)後、市内中心部に多く残っていた空き地も徐々に減り、新たにショッピングモールや食品マーケット・路面飲食店もオープンして、かなり賑やかになってきました

いかがでしたでしょうか。

ニュージーランドのバイクツアーは、今回より8日間にて設定しております。

https://www.biketour.jp/tour/00160-newzealand/

他の地域と比べて車両の少ないニュージーランドは、海外ツーリングが初めての方にも、安心して走りやすいのでおすすめです。

マウントクックの絶景や気持ち良いワインディング、美味しいシーフードなど、楽しさ満載のニュージーランドに行ってみませんか?

BMWヨーロッパ 5ヵ国周遊 ワインディング11日間 添乗レポート

一年ぶりのBMWヨーロッパ5ヵ国周遊ワインディング11日間に同行してきました。7月の前半ということもあり、成田空港は思っていたより空いていたのですが飛行機は満席。インバウンドの影響なのか機内の7割は外国人でした。

ドバイで飛行機を乗り継ぎ、やってきましたドイツ・ミュンヘン。湿度も少なく快適です。

レンタルバイクとご対面
レンタルバイクとご対面

翌日は朝にレンタルバイクの手続きを済ませて出発です。ミュンヘンから南下して、インスブルックへ向かいます。途中にはドイツとオーストリア国境があるのですが、峠らしくない森の中でした。だんだんと曇りがちの天気も回復して一安心。

インスブルックのホテルにて
インスブルックのホテルにて

3日目は高速道路のヨーロッパ橋をくぐり、イタリア国境のブレンナー峠で休憩。空も真っ青で最高です。

ブレンナー峠を越えてイタリアへ
ブレンナー峠を越えてイタリアへ

そして今日より本格的な峠を走ります。まずはヤウフェン峠(2,094m)から。こちらの峠は上まで道も広く、カーブも緩めで慣れるにも最適です。

ヤウフェン峠
ヤウフェン峠

峠を下り、イタリアの谷沿いワインディングを堪能してランチタイム。せっかくのイタリアなので小さな町ラブラントのホテルパノラマにてパスタをいただきました。

エビのパスタ
エビのパスタ

今日はまだ峠があります。標高では今回のツーリングではラスボスであるステルビオ峠(2,757m)。

両脇にはホテルやお土産屋、屋台が並びます。また、たくさんのライダーも集まっているので、かなりの賑わいです。

ステルビオ峠
ステルビオ峠

ステルビオ峠を越えても絶景道は続きます。次の峠はベルニナ峠(2,328m)です。

ここは開けた峠ですので展望が素晴らしく、また、近くを走る氷河急行も並走しています。ライダーも気持ちよさそうです。

ベルニナ峠からの展望
ベルニナ峠からの展望

日が差したのでパチリ
日が差したのでパチリ

氷河急行と並走
氷河急行と並走

サンモリッツで宿泊し翌日は朝から快晴!まずは古代ローマ人が建てた「峠の神殿」の柱が残るユリア峠(2,284m)を越えます。サンモリッツ側はイン川となりドナウ川を経て黒海へ、北側はボーデン湖を経てライン川となり北海へ。ちょうど分水嶺となります。

ユリア峠へ駆け上がる
ユリア峠へ駆け上がる

ウーリ地方を西へ西へと向かい、徐々に標高を上げていきオーバーアルプ峠(2,046m)。

道も広く参加者の皆様も楽しまれていました。ここから少し下ったところがスキーリーゾートのアンデルマットです。

さらに西へ向かい、ローヌ氷河近くのフルカ峠(2,429m)を越えて行きます。

グリムゼル峠下からフルカ峠を望む
グリムゼル峠下からフルカ峠を望む

グリムゼル峠
グリムゼル峠

さすがにアルプスの峠のオンパレードは体にも堪えますので、インターラーケンでは連泊してユングフラウ山を楽しんでいただきました。

行ってらっしゃい!
行ってらっしゃい!

ユングフラウのスフィンクスからアレッチ氷河
ユングフラウのスフィンクスからアレッチ氷河

旅も終盤です。スーステン峠を越えて、最後の峠のクラウゼン峠と走行してロマンチック街道終着の町であるフュッセンに到着です。

スーステン峠への登り
スーステン峠への登り

スーステン峠
スーステン峠

スーステン峠を下る
スーステン峠を下る

クラウゼン峠
クラウゼン峠

フュッセンといえば、あのノイシュバンシュタイン城。午前の早い時間でしたので待ち時間もなく最高でした。

ノイシュバンシュタイン城
ノイシュバンシュタイン城

本家ロマンチック街道
本家ロマンチック街道

無事にミュンヘンに到着!もちろん最後の夕食はビアホールでプロージット!

ミュンヘン旧市街も少し歩いてホテルへ。

夕方のマリエン広場
夕方のマリエン広場

プロージット!
プロージット!

道祖神バイクツアーの中でも歴史のある定番ツアーです。

いかがでしたでしょうか。もちろん来年も設定しますので、ぜひよろしくお願いいたします。

 

By 久世

 

 

オーストラリア・グレートオーシャンロードとアウトバックを走る9日間

久々のオーストラリアを走るグレートオーシャンロードとアウトバックを巡る4月21日~4/29の9日間にて同行してきました。
旅行中に4/30より水際対策が撤廃するようなニュースも入り
いよいよ気軽に海外に旅行できる体制が整いました。

さて、今回利用する航空会社はマレーシア航空。
マレーシア航空やシンガポール航空を利用してオーストラリアに入る場合はそんなに遠回りではなく、時差も少なくてお勧めです。

オーストラリアの出発地はメルボルン。

レンタル店でバイクとご対面
レンタル店でバイクとご対面

メルボルン市内の走り始めは緊張しますが、海が見えてきたところで休憩。

サザンオーシャン展望駐車場にて
サザンオーシャン展望駐車場にて

初日は少し天候が優れませんでしたが、夕方には青空に。
2日目以降もグレートオーシャンロードを走り、名所である12使徒へ到着。少しもやが入り良い雰囲気です。

十二使徒
十二使徒

ロンドン橋
ロンドン橋

グレートオーシャンロードは海沿いだけでなく、一部内陸の森林地帯も続きます。
牧歌的な景色も広がります。

牧場脇にて
牧場脇にて

ランチは途中の小さな個人店やガソリンスタンド併設のカフェでフィッシュアンドチップスやハンバーガーなどをよくいただきました。

フィッシュ&チップス
フィッシュ&チップス

アデレード以降はいよいよアウトバック!
地平線まで続くロングストレートが多くなります。

ロングストレート!
ロングストレート!

南オーストラリア州とビクトリア州の境にて休憩を取りましたが、
思いのほか「ハエ」が多く、写真撮影後はすぐに出発!

急いでパチリ
急いでパチリ

2~3両編成のロードトレイン(トラック)も110キロ走行で大迫力というか正直近寄られると怖いのです。

ロードトレイン
ロードトレイン

ナランデラというニューサウスウェールズ州の町は、
日本でいう古都と言われ、味のある建物がたくさんあります。

ナランデラ
ナランデラ

ナランデラ
ナランデラ

ツーリングも最終日。最後に給油してレンタル店へ。
金曜日の夕方でしたので、道路はかなり渋滞していましたが、
無事に終了となりました。

メルボルン
メルボルン

オーストラリア・グレートオーシャンロードとアウトバックを走る9日間は来年3月まで設定がございますので、ご検討いただけると幸いです。

久世