いつかは走ってみたい『世界のあの道この道』第3回ウユニ塩湖

 南米ボリビアのウユニ塩湖は、『道』、ではないですが、ライダーなら一度は走ってみたい場所です。
 アンデス山脈の隆起により、大量の海水が標高約3,700mの高地に残され、形成されたウユニ塩湖。湖には水の出口がないため、雨により溶かされ流れてきた塩が徐々に堆積され、塩原となりました。乾季となる7~10月には、水が干上がり、塩の結晶の大地となります。その広さは南北約100km、東西約250kmといわれ、視界の限り360°真っ白な大地となります。塩原は世界中にいくつもありますが、ウユニ塩湖は類を見ない広さを誇り、その上をバイクで走る爽快さときたら、ライダーにはたまりません。きっと誰もが、最高速チャレンジに挑みたくなるでしょう。とはいえ、あまりに広すぎるため、そのうちに方角がわからなくなるほど。単独でのライディング時は、塩湖の北にあるトゥヌパ山(5,432m)がひとつの目印になります。
 塩湖のほぼ中央部には、サボテンが群生するインカワシ島やペスカド島があり、島を歩けば広大な塩湖を見渡せます。インカワシ島にはツーリスト向けのレストランもあり、リャマ・ステーキが名物です。
 雨季に湖面に水をたたえ、鏡のように空や星空を映し出す景色は、よく「死ぬまでにぜったい見たい絶景」として取り上げられますが、乾季のウユニ塩湖は、ライダーにとって「死ぬまでにぜったい走りたい絶景」といえるでしょう。
 ツアーにご参加いただきましたMさんより動画をご提供いただきましたので、ダイジェストでウユニ塩湖での爽快なツーリングをお楽しみください。Mさん、動画のご提供ありがとうございます。