数年ぶりに復活したスペイン北部のバスク地方を走るツーリングに同行してきました。
今回利用した航空会社はエミレーツ航空。ここ数年はロシア上空が飛べないので、日系や欧州系の航空会社もアラスカから北極上空を回るので、ほぼ同じような時間でスペインに行くことができます。
さて、無事にマドリードに到着したのですが、なぜか空港内がものすごい人…荷物が全く出てきません。というかターンテーブルが止まっている!
何とマドリード市内が大停電!もちろん地下鉄も止まり携帯電波もなかなか繋がりません。
日本でニュースを見た方もいるかも知れませんね。そして何とかホテルに辿り着くも、ホテルまで停電中でレストランも臨時休業。しかし、リピーター様が多い今回の参加者はめげません!
近くの小さなメルカードでワインやビール、つまみ系を参加者全員で買って(停電中なのでカードは不可。現金のみ)ホテルのテラスで宴会です。バルもみんな閉まっているので、食べ物が購入できただけ良しとしました。
翌日、いよいよスタート。マドリードから北上してエル・ブルゴ・オスマを目指します。
スペインの旧市街を歩くとほぼ間違いなく「マヨール広場」がありますが、ここエル・ブルゴ・オスマのマヨール広場はこじんまりとしていて、子供たちがサッカーをしていたりと何とものんびり。
ログローニョに向かう途中の景色。いままでは乾燥した茶色がメインの風景でしたが、北部に向かうほど緑が増えてきます。また、見渡す限りの葡萄畑もあり、さすがワインの産地リオハ州ですね。
さて、たくさんのバルが密集するログローニョにやってきました。
殆んどのバルは17時~19時は休憩時間となるのですが、探してみるとポツポツと空いているバルがあり、早速入ってみました。
ハモンセラーノの色が美しい…
セルベッサが無限に飲めそうです。2軒目はガーリックオイルでローストしたマッシュルームが名物のバルANGELでこちらを。
皿に盛った後に、更に追いガーリックオイルを掛けて食べます。
非常に混んでいるバルですが、食べ物がコレだけなので外が並んでいても思いのほか早く店に入れました。
そして、翌日はいよいよ大西洋の港町、サンセバスティアンです。
思っていたより涼しいというか寒かったのですが、現地の方は泳いでいる人もいてちょっとびっくり。
スーパー内の魚屋さんを覗くと日本でも見慣れた魚や貝があって、和みますね。
バルのはしごも慣れてきて港町ならこれでしょう!ということでタコのタパス。
カイエンチリペッパーとオリーブオイルとタコがあれば自分で作れそう(というか作ってみた)ですが、味が全然違うのです。やっぱりオリーブオイルと塩がちがうのでしょうか。生ハムのクロケッタとスモークサーモンも凄く美味しい。
翌日は、大西洋岸を西に向かってビルバオです。
ビルバオといえば昔は鉄鋼業で栄えた町ですが、現在はアートな町として有名です。現在の見どころはやはりグッゲンハイム美術館。
独創的なデザインが目を引きます。
名物の子犬(PUPPY)も元気そうです。
ここからは西方に向かいます。
しばらく大西洋沿いの快適な道が続いて気持ち良さそうです。
天気も回復して展望ロードを快走中!
そして今ツアーの絶景ポイントのプエルト・デ・オルドゥニャへ。
背景に雲の影も映って奥行きが出ました!
ブルゴスからビルバオを結んだ中世の馬車街道を鉄馬で走ります。
今日のランチは村に一軒のタベルナで。
イベリコ豚の煮込み料理が名物とのことで、スネ肉のトマト煮(ラボ・デ・トロ)と肉団子(アルボンディガス)をいただきました。
これはビールが欲しくなります…泣
ラボ・デ・トロはホロホロと崩れて食べやすい。
ぐっと我慢してタベルナを出発するとき、テラスの方々が手を振ってくれています。スペインは陽気というかなんとも良いところです。
ツーリングも終盤です。後半の見どころといえばブルゴスの大聖堂と、セゴビアのローマ橋でしょうか。
実はこのローマ橋に到着する前、とても気持ちの良い草原のルートを走ってきました。まるで昔のWindows XPのスクリーンショットのようです。
ここから見るセゴビアには、白雪姫のお城のモデルとなったアルカサルが良く見えます。手前は緑の絨毯のようで美しいですね。
ここからマドリードまでは約100km。1時間半ほどで無事に到着。
素晴らしい風景と道路。遺跡や古城、そして美味しい料理。バイクツーリングにとってスペインは本当におすすめです。
来年度はイベリア半島の南側、アンダルシア地方を走るツアーを予定しておりますので、ぜひスペインを走ってみませんか?
お待ちしております!
By 久世