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インド 天空への道ラダックツーリング 8日間 添乗レポート

大変遅くなりました!
2025年7月20日から7月27日まで、スタッフ西村が添乗員として同行して参りました、インドの秘境ラダックでのレポートをお届けします。

結論から申し上げますと、ラダックは火星でした!
荒涼とした天空の砂の世界を、ヒマラヤを走るためのバイクであるヒマラヤンで駆ける…。これだけでもう冒険要素たっぷりでたまらないです。
それではどうぞ~!✨

 

7/20(日)午前中出発。
しかし乗り継ぎの香港に台風が接近しており、予定していたフライトはまさかの全て欠航!しかしなんとか全員無事にフライトを改めて確保。ほっと一息。
ラダックに行く前に隙間時間を使ってデリー観光です。
タージマハル、アグラ城、有名な大理石工芸品店などを周りました。

タージマハル。完全左右対称が美しい。
アグラ城。こちらは赤黒くタージマハルとはまた雰囲気が異なる。
城内には猿が暮らしている。

翌日は早朝から飛行機でラダックへ。
空港に降り立った時点で標高はなんと3,256 m!!既に富士山の本八合目あたりの標高なのです。
ラダックツーリングはこの急な標高の上昇による高山病が壁となるとよく言われますが、高山病予防策のダイアモックスを前日から正しく服用したり、薬がなくともよく食べよく寝てたっぷり水分を摂り軽い運動と深呼吸を心掛けるなどすれば、基本的には十分に対処ができるものです。皆様それぞれで対処をされていたため、結果からお伝えすると高山病者は0人でツーリングを終えられました。

空港到着後、早速現地ガイドと合流して宿へ向かい、希望のバイクを選んでお昼ごろ出発!

タルチョに見送られレーを出発。
町を出て10分もすればこんな異世界に!
寺院に連なるマニ車。通りすがりに片手で回して行く。
狭い山岳道路に巨大なデコトラが迫る。
ラダックは頭上にたゆたう雲の存在も感じる場所。

走行初日は肩慣らし程度にアルキまで往復。
走行二日目からはいよいよパンゴン・ツォを目指して走り出します。

朝から雨。ぬかるんだオフロードをグングン登る。
悪条件でも余裕しゃくしゃくのIさん(笑)。
大河に沿って走る。インダス川とザンスカール川の合流地点も観察。濁流が山肌を削り続けてこの色になる。
標高世界一の峠道を言われるカルドゥン・ラ。高山病でなくとも一歩が重い!息が乱れる!
野犬の多いラダック。茶屋では生まれたばかりの子犬たちが皆さんをお出迎え。
今回のベストショットの一つ!峠に突如現れるこの文章が旅情間を盛り立ててくれる。
風雨に晒され続けてボロボロになったタルチョが美しい。
ヒマラヤの峠にはヒマラヤンがよく似合う。ロイヤルエンフィールド、いい旅バイクを造りますね。
集落の食堂でモモをいただく。素朴な味わいにホッとする。右の赤い香辛料はとてつもなく辛かった。
ディスキットから西に少し走ったところにある砂漠でラクダと交流。えらく人懐っこいやつでした。
快晴でのオフロードは気持ちがいい!時折このように緑の土地も現れます。
この旅最難関のオフロードとなったガレ場。200㎏近いヒマラヤンでは厳しいか…と思うものの、その悪路走行性能に驚かされました。
前日の雨の影響でいくつもの川渡りをすることに。
毎日カレーとナン!飽きるかな~と思いきや、食べたらやっぱり美味しい。特にこのパリッとしたバターナンは絶品でした。
ピンボケは御愛嬌(笑)。このカレーも絶品でした。
パンゴン・ツォ手前の草原にはマーモットの巣。観光客が餌をやって人慣れしてしまい、こうなったとか。丸々と太っていました。

そして、一行はいよいよ旅の目的地であるパンゴン・ツォへ!
ラダックを象徴する青空と白い雲、そして砂と湖の深い青が見事なコントラストとなり、神秘的な風景が目の前に現れました。
慌ててレンズを向けるも、こんな景色は収めようがないですね…。

夕方には町のゲル風ゲストハウスに到着し、無事に目的地に辿り着いたことを祝して乾杯!重度の高山病やインドの洗礼である腹痛もほとんどなく、ここまで来られてよかったです!

神秘の湖、パンゴン・ツォに到達。
空と湖の青が美しい。
町まで気を抜かずに何度も川渡り!ブーツもぐっしょりだけど楽しい。
日の傾きで表情を変える湖。
静かな湖畔の町。
祝杯の〆はチャイティーで。砂糖をたっぷり入れて飲むと不思議と心も落ち着きます。

いよいよ走行最終日。
パンゴン・ツォでの宿泊は、これまでで最も標高の高い4,250 mであったため、少々寝苦しさを感じましたが、皆さん変わらずタフネスで元気いっぱい!
最終日は往路でも通ったチャン・ラを山越えして、出発地のレーを目指します。

 

 

つづら折りの峠もいくつも超える。
朝から湖畔に降りて散策。日が差し込むと湖はまた表情を変える。
いくつもの峠を越えてレーヘ。
湖畔にはヤクの群れも。ラダックで飼われているヤクのほとんどは、厳密に言うとヤクと牛の混血種である「ゾ」だとか。
道中のゴンパにも目を奪われる。
ヘミスゴンパではリインカーネーション(輪廻転生)についての宗教観をガイドと話しました。

そしてレーヘ帰還!
事故無し転倒無し、無事に走って帰って来られました!皆さん本当にお疲れ様でした!
レー初日に泊まった宿に帰り着き、一緒に頑張ってくれたバイクとお別れ。ディスキットでガイドのお二人がプレゼントしてくれたタルチョもそれぞれ思い出に持ち帰ります。この数日間だけでも、ロイヤルエンフィールドのヒマラヤンは本当にヒマラヤを走るために設計されたバイクなのだと身をもって知ることができましたね。ハードな旅のいい相棒でした。

レーまでのラストラン!すっかり地元民のようにクラクション鳴らして割り込んで進んでいきます。
レーの街に日が沈む。
旅の最後はチベット料理で。

夜はレー市街地のチベット料理のレストランで完走祝い!最後までおなか一杯走って食べてのラダックツーリングでした。

道祖神から添乗員が付いたのは随分久しぶりでしたが、秘境と呼ばれ続けているラダックも巨大な空港が建設中であったり、各地で綺麗なアスファルト舗装の工事が進んでいたりと、かつての面影も静かに失われつつある印象でした。

しかし、本文でもお見せしたように、やはりラダックは今でも秘境感冒険感満載の素敵な場所でもありました!チベット仏教、山岳道路、美しき湖と野生動物たち、そして荒涼とした砂の世界に、違う星を走っているような冒険の日々でした!✨

バイク乗りなら是非一度は走って欲しい場所です!
2026年も設定予定ですので、お問合せお待ちしております!!🔥

以上、海外ツーリングの道祖神スタッフ西村がお届けしました。

道祖神: